経緯
実家で使っているノートパソコン「Lenovo IdeaPad 330」
購入したのは約4年前だけど、買った時から処理が遅くて待ち時間が長いというちょっと残念なところがありました。
使用頻度が高くないから新しいパソコンに買い替えるほどではないんですよね。
HDDをSSDに交換すれば、処理速度の向上を期待できそうです。
幸いにしてSSDの値段が安くなっているので、このタイミングですることにしました。
現在のスペックとHDDの測定
メーカーの仕様
仕様 | |
CPU | AMD A9-9425 APU 3.10 GHz (ターボブースト時: 3.70 GHz) |
メモリ | 8GB |
ストレージ | HDD 1TB [5400rpm] |
グラフィック | APU内蔵(AMD Radeon™ R5 グラフィックス) |
ディスプレイサイズ | 15.6インチ |
解像度 | 1920×1080ドット |
電源入れてから10分経ってもHDDのアクセスがほぼ100%のまま。
Excelを使ってもすぐに「応答なし」になるので作業がまともに出来ません。
CrystalDiskMark 8.04で測定した結果がこちら。
シーケンシャルデータはまだしも、ランダムデータは読み込みも書き込みも遅すぎて話になりません
操作時間より待ち時間が長くて使うのが辛すぎます。
HDDのクローン作成
交換するSSDはCrucialの「MX500 CT1000MX500SSD1/JP」を選択しました。
理由は壊れにくい安心のメーカーだからです。
SSDへ交換する前に、HDDのクローンを作成する必要があります。
作成手順はCrucialの下記サイトを参考に実施しました。
https://www.crucial.jp/support/ssd/ssd-install
詳しく手順が書かれているのでここでは省略します。
なお、SSDの接続には以下のケーブルを使用しました。
BENFEI SATA USB変換アダプター 2.5インチSSD /HDD用 SATA3 ケーブル コンバーター
ここで問題発生‼
クローン作成中に「セクター0から読み取ることができませんでした」といった注意と再試行・無視を選択するメッセージが表示されました。
再試行しても同じメッセージが表示されるので、無視を選択したら処理が進まなくなりました。
一旦キャンセルして、Windowsにある「ドライブのチェック」を実施してエラーの修復をかけることにしました。
下図の番号に沿って操作し、チェックを実行します。
「このドライブをスキャンする必要はありません」を無視して、スキャンを実行します。
スキャンには時間がかかるので、実行後は放置していました。
スキャンの終了を確認後、再度クローン作成を実行すると、注意メッセージが出ることもなく正常終了しました。
HDD⇒SSD交換
ここから分解作業になります。
本体の裏面、穴がある場所が全てねじ止めされている箇所になります。
全てプラスの精密ドライバーで外していきます。
中央左のネジはDVDドライブを固定しているネジになります。
ネジを外したらDVDドライブをスライドさせて取り外します。
次に、裏蓋を外します。
裏蓋は爪ではまっているだけなので、隙間にマイナスドライバーを入れて1ヵ所開けたら後は手で開けられます。
裏蓋を外した状態。
次にバッテリーを外します。
パーツ交換作業をする際に、電源を切り離すのは必須です。
ネジを外し、コネクタを外します。
HDDを外します。
その際、マザーボードに接続されているフラットケーブルが外れないように注意しながら作業を行ないます。
ブラケットからHDDを取り外してSSDを装着し、元に戻します。
後は逆の順番(バッテリー取付、裏蓋取付、DVDドライブ取付、ねじ止め)で元に戻します。
SSD交換後の測定
再度CrystalDiskMark 8.04で測定した結果がこちら。
HDDと比べるとその差は歴然。
読み込みは、シーケンシャルで4倍前後、ランダムで65~80倍速くなっています。
書き込みは、シーケンシャルで4倍前後、ランダムで6倍速くなっています。
さすがSSD! HDDとは比べ物にならない速さ。
Crucial Storage Executiveのインストールと適用後の測定
CrucialにはSSDを高速化する無料のツールが提供されています。
メモリを多く搭載していれば効果があり、8GB以上であれば大丈夫そうです。
ツールはCrucialの下記サイトよりダウンロードをしてインストールします。
https://www.crucial.jp/support/storage-executive
インストールが終了したらツールを起動します。
左のニューから「ファームウェアの更新」→「ファームウェア更新をクリック」と選択します。
更新が完了すると以下のように表示されます。
次に、「Momentum Cache」→「Momentum Cacheの有効化」と選択します。
メッセージが表示されたら「Momentum Cacheの有効化とシステムの再起動」を選択します。
再起動後、再度CrystalDiskMark 8.04で測定した結果がこちら。
ツール適用で桁違いで速度が上がっています。
読み込みは、シーケンシャルで2.5倍前後、ランダムで1.1~3.5倍速くなっています。
書き込みは、シーケンシャルで3倍前後、ランダムで1.5~2倍速くなっています。
無料のツールでこれだけ効果があるのは驚き!
測定結果の比較とまとめ
CrystalDiskMark 8.04の測定結果を比較してみました。
左からHDD、SSD、SSD+ツールになります。
明らかに体感できるレベルで快適になりました。
読み込みは、シーケンシャルで9~13倍、ランダムで75~300倍速くなっています。
書き込みは、シーケンシャルで11~13倍、ランダムで10~13倍速くなっています。
タスクマネージャで確認すると今度はCPUがボトルネックになっています。
SSDに換装するだけでなくツールを入れることでここまで速くなるとは感激です。
古いパソコンでもSSDにすればまだまだ現役で使えることが証明されました。
最近のパソコン程快適ではないけど、ストレス少なく使えるようになりました。
HDDだけでなく古いSSDからの交換でも効果はあるとおもわれますので、パソコンが重たいと思っている人は是非試してみてください。