読書11 知らないと恥をかく中国の大問題 習近平が目指す覇権大国の行方 [ 池上 彰 ]

実用書

【注意】以下はブログ管理人の主観になります。

概要

2022年5月時点での中国の現状と今後を予測

GDPが世界第二位となった中国が次に目指すものは何か。
中華人民共和国の国家主席が歩んだ歴史を振り返りつつ、習近平国家主席が行ってきたことは国民にどう影響を与えたか振り返りつつ、3期目へ突入するために行ってきた数々の施策とその目的。

実質的な独裁政権を樹立し、終身国家主席となりアメリカを超えて世界のリーダーになろうとしている中国が抱える問題とは?
香港・台湾・新疆ウイグル自治区ほか、周辺国家へ与える影響など。

中国の今を深堀しつつ想定される未来についてジャーナリスト池上 彰氏が詳しく解説。

感想

これを読み始めた時(2022年10月下旬)、ちょうど5年に1度の党大会が始まった。

かじった程度の知識しかなかったため、読んで”なるほどうなずいた。
本の内容は半年前のものになるが、それを踏まえて党大会の結果を見ると3期目の体制が今までと違うことがよくわかる。

中国は喫緊の課題として食料問題がある。
人口は増えるも農業従事者が減っている。
そして中国経済の衰退もちらほら見えてくる。
ゼロコロナ政策、香港・台湾・5つの自治区の問題についても半ば強引なところがある。

また台湾有事はウクライナ情勢の結果を踏まえて動いてくると思われるので、日本も他人事ではない。
今後の中国の動向に注視していくためにも読んでおいて損はない。

読んだうえで最近の中国に関するニュースを見直すと新しい発見と驚きがあること間違いなし。
簡単な図解を入れて説明されているので理解しやすい。
内容は濃いが読みやすくオススメの1冊。

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