読書9 13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海 [ 田中 孝幸 ]

実用書
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概要

地政学とは、地理学と政治学を合わせたもので、国の地理・自然条件と政治・軍事・社会が世界経済にどのように影響するか分析・考察する学問を指す。

1つのモノを複数の視点から見るので難しく感じるが、この本では小説として主人公の兄妹とカイゾクと呼ばれる老人の問答を通じて地政学がどのようなものかイメージできるように描かれている。

出会いはアンティークショップに飾られた古い地球儀
そこはカイゾクと呼ばれる謎の老人の店で、地球儀に興味を持った兄が妹と一緒に店内へ。
カイゾクは7日間のレッスンを受け最終日に出す問題に答えられたら地球儀が譲るという。
挑戦する兄妹。レッスンを受けながら世界の見方を学び、最終日に出される問題へ挑む。
 1日目…物も情報も海を通る
 2日目…日本のそばにひそむ海底核ミサイル
 3日目…大きな国の苦しい事情
 4日目…国はどう生き延び、消えていくのか
 5日目…絶対に豊かにならない国々
 6日目…地形で決まる運不運
 7日目…宇宙からみた地球儀
最終日に出された問題に兄妹はどう回答するか。

感想

タイトルにあるように中学生が理解できるストーリー仕立てで「地政学とは」を紹介している。
地政学について初めて手に取る本としてとても分かりやすい。

また最後にその日の内容を1ページに箇条書きでまとめているのも良い。
本を読み終えたところで地政学への興味が沸いた。
地理・経済・政治を同時に学ぶことで、繋がりを見て考えることが出来る。

今までこういった視点での勉強はしてこなかったから、新鮮味がある。
地政学に関してもう少し詳しい本を見つけたら読んでみたいと思わせてくれる。

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