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概要
推薦者のまえがきより
アメリカの高校で経済学を教えている教師が自ら執筆している。
引用元:アメリカの高校生が学んでいる経済の教室
「大学初級レベル」とされるが、需要と供給の法則や機会費用、限界効用のような経済学の基本から、金融市場や経済政策までその内容は多岐にわたり、本書をひととおり理解すれば日々の経済ニュースをなんなく理解できるようになるだろう。
「経済学とは」から始まり、”取引”がどのように生まれ、儲けを出すためにどのようなことをしてきたか、そして経済システムの種類(資本主義、社会主義など)の違いを基本として説明している。
基本を押さえたうえで、お金・銀行・需要と供給の話、政府が市場へどのように関係しているか、外国との取引(為替)の関係、国内総生産(GDP)やインフレ・デフレ、金融政策とはどのようなものかといった内容を浅く広く説明している。
第1章の前に「経済について知っておくべき10のこと」が示されている。
1.タダのものはない。すべての選択にはコストがある。
2.すべての決断は個人が下している。それらの決断のコストを負担するのも個人だ。
3.自発的な取引は買い手と売り手の双方にとって利益になる。
4.値段を決めるのは売り手ではない。買い手である私たちが値段を決める。
5.どんなにいいものでも、ありすぎると価値は減る。
6.「失業」以外の名前で呼ばれる失業は、おそらく失業ではない。
7.長期的に見て正しいことは、短期的に見ると正しくないかもしれない。
8.人々の期待を管理できる政策担当者は、現実を管理できる。
9.インフレーションとデフレーションのどちらかを選べるとしたら、インフレーションを選ぶべきだ。
10.自分のお金の管理は、政府よりも個人のほうがうまい。
感想
「高校生が~」とタイトルを書いておいて、内容は「大学初級レベル」と出鼻をくじかれるが、投資をしていると必ず見聞きする言葉が出てくる。
例えば、アメリカの中央銀行は連邦準備制度(FED)で最高意思決定機関は連邦準備制度理事会(FRB)であること、連邦公開市場委員会(FOMC)で議決権を持つ人は12人で、金融政策の目標は「物価の安定・完全雇用・経済成長の促進」であるといった内容がある。
基本とはいえ経済学。
読み進めていく中でなんとなく理解したという点がちらほら出てくる。
ちょっと興味がある程度だと途中で挫折してしまいそうになるが、投資を勉強しているとこの内容は知っておかないとまずいんじゃないかとさえ思えてくる。
一通り読んだが、咀嚼して理解できているかと言えばNO。
単純に情報量が多いので何度か読み直さないと理解しきれないが、それでも今までとは違う見方をすることが出来ると思う。
現在の経済にかかる部分は時間をおいて再度読み直したい。
約1年経ってから再度読み直した。
言葉については知識が増えた分、以前よりは理解できたがやはり難しいところはダメ。
何より経済学そのものへの興味が薄いことが理解を鈍らせている原因だと思う。
あと、本の内容としては基礎に当たる部分だと思うので経済学を勉強したい人向け。
読み直した結果として得るものは少なかった。